「坐禅工夫」2013年5月【No.119】

坐禅を志す人はかなりの数に上るであろう。この光雲寺では南禅寺本山からの依頼を受けて「南禅寺禅センター」の看板を掲げて、年間一万三千人以上の坐禅希望者を受け容れている。それ以外に、午後8時から9時までの毎土曜の夜坐禅と、第 […]

「薫風、南より来たる」2013年4月【No.118】

よく禅僧の茶掛けなどに見られる句に「薫風自南来、殿閣生微涼」(薫風、南より来たり、殿閣、微涼を生ず)という有名な句がある。春から初夏の光景と思われるが、この対句はもともと唐代の文宗皇帝が作った起承の二句である「人皆苦炎熱 […]

「対大己法」2013年3月【No.117】

小衲がまだ出家する以前、京都近郊の長岡禅塾という学生禅道場で修行中、森本省念老師から提唱の際に道元禅師の「対大己法」について伺ったことを折に触れて思い出すことがある。 「大己」というのは自分よりも先達であり、徳の勝れた人 […]

「宮本常一の業績」2013年2月【No.116】

皆さんは宮本常一(つねいち、明治40年ー昭和56年、1907—1981)の名前をご存知だろうか。山口県の周防大島出身の民俗学者である。その著作『忘れられた日本人』が岩波文庫百選に入っているので、読まれた方も多いであろう。 […]

「旧年の回顧と新年の抱負」(月刊コラム【No.115】2013年1月)

新年明けましておめでとうございます。昨年は一昨年の東北大震災のような大惨事はなかったが、東北大震災の復旧は遅々として進んでおらず、原発事故による放射能の拡散は想像以上に深刻な状況のようである。一刻も早い対処が望まれる。そ […]

「臘八大摂心」(月刊コラム【No.114】2012年12月)

12月1日から8日の早朝(鶏鳴)に至るまで、釈尊が明けの明星を見て大悟された芳躅を慕い、臨済宗の各専門道場では不眠不休で坐禅三昧の日々が続く。仏祖に劣らぬ悟りを開くべく命がけの骨折りをするのである。曹洞宗でも臘八大摂心は […]

「仏光国師の大歓喜」(月刊コラム【No.113】2012年11月)

去る十月十二日の開山大明国師毎月忌のあとで、南禅寺本山の山門前で「佛光南院柏槙(びゃくしん)」の植樹が行われた。 南禅寺の創建開山である南院国師の七百年大遠諱が四月に厳修されたが、その大遠諱中に四千人以上の檀信徒に授戒を […]

「南禅寺禅センターの坐禅研修」(月刊コラム【No.112】2012年10月)

光雲寺では大本山南禅寺からの委託を受け「南禅寺禅センター」という看板を掲げて一年中坐禅研修希望の団体を受け容れている。別に毎土曜日(夜8:00より9:00)の夜坐禅と第二第三日曜日の坐禅(午前8:30より午後2:30)を […]

「お厨子と本尊の洗浄修復」(月刊コラム【No.111】2012年9月)

本年七月二十八日(土)より九月二十三日(日)までの間、東京の両国にある「江戸東京博物館」にて京都市や読売新聞の協賛で「二条城展」が開催されている。先般、二条城より是非とも光雲寺所蔵の東福門院尊像と仏舎利塔を出展して頂けな […]

「夏日の法悦」(月刊コラム【No.110】2012年8月)

連日の猛暑が続いている。こんな炎天下でも外で働らかざるを得ない人々はさぞかし大変であろうと拝察する。まことにご苦労様である。この光雲寺では「南禅寺禅センター」として毎月大勢の坐禅を実施しており、例年なら暑い七,八月は極端 […]

「禅の機鋒」(月刊コラム【No.109】2012年7月)

江戸時代から昭和初期までの禅僧の行状を述べた基本的典籍として、漢文体で書かれた『近世禪林僧寶傳』(全三巻)がある。これは第一巻を相国寺の明治時代の名僧であった退耕庵独園(どくおん)老師が、引き続き第二巻目以降の『續禪林僧 […]

「臨機応変」(月刊コラム【No.108】2012年6月)

光雲寺では諸般の事情により以前には最大8名いた人員が現在は2名まで激減している。そのため特に修学旅行生の坐禅研修の多い5月、6月を迎えて、一人の肩に掛かる負担が増えて多忙になったのは確かである。ひと月に二千人を超え、多い […]

「小沢氏無罪判決」(月刊コラム【No.107】2012年5月)

先月は禅や仏法から少し離れて「台湾と日本精神」について愚見を述べさせて頂いたが、今月のコラムも、世間の耳目をひいた小沢一郎氏の裁判について思うところをお伝えしたい。 「陸山会」の土地取引をめぐり検察が総力を挙げて捜査した […]

「台湾と日本精神」(月刊コラム【No.106】2012年4月)

先頃ある僧堂の老師からの勧めで台湾に行く機会があった。老師には台湾人の僧侶の案内で行くようにご紹介を頂いたのであるが、多忙な相手に迷惑を掛けるのは心苦しく思い、ちょうど格安の台北旅行の広告を見たのをこれ幸いに申し込んだの […]

「南院国師」(月刊コラム【No.105】2012年3月)

臨済宗大本山南禅寺では平成24年4月1日より同11日まで創建開山南院国師(規菴祖円禅師、弘長元年―正和2年、1261-1313)の七百年大遠諱法要を奉修する。国師は南禅寺では「創建開山」と尊称されているが、それは国師の代 […]

「無字の公案」(月刊コラム【No.104】2012年2月)

およそ臨済禅に参ずるものにとって、無門慧開禅師の『無門関』の第一則「趙州無字の公案」(或いは「趙州狗子」や「狗子無仏性」ともいう)はもっとも基礎的な公案である。「趙州和尚、因みに僧問う、狗子に還って仏性有りや也た無や。州 […]

「新年の法悦」(月刊コラム【No.103】2012年1月)

明けましておめでとうございます。皆様方の本年のご萬福をご祈念申し上げます。旧年中は色んなことがあったが、何といっても3月11日の東北大震災とそれに伴う津波被害並びに原発事故の炉心溶融と水素爆発事故による放射能汚染の拡大は […]

「法縁仏縁」(月刊コラム【No.102】2011年12月)

光雲寺では京都市観光協会主催の秋の紅葉の特別拝観を12月4日まで行っているが、通常の土曜の夜坐禅(p.m.8:00-9:00)も光雲寺で休むことなく開いている。第二日曜日である11月27日の月例坐禅会は南禅寺山内の別の塔 […]

「家康公と秀忠公」(月刊コラム【No.101】2011年11月)

NHKの大河ドラマの主人公である「お江」は、先月のコラムで申し上げた通り、この光雲寺を菩提寺として再興された中興開基である東福門院(源和子)の母君であるという因縁で、毎回どのように演じられているのかを興味を持って拝見して […]

「東福門院と光雲寺中興・英中禅師」【No.100】2011年10月

NHKの大河ドラマの主人公「お江」の娘である東福門院は、光雲寺を菩提寺として再興された中興開基である。東福門院は慶長12年(1607)10月4日、徳川秀忠とお江の2男5女の末娘として江戸城大奥に生まれた。当時、家康は駿府 […]

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