「晋山開堂のご報告」2022年04月【No.225】

コロナの感染者数は下げ止まりどころか、徐々に増え始めています。4月は人出が多くなりますから、感染力の強いオミクロン株BA.2への置き変わりで、おそらくは第7波が到来するのではないでしょうか。とはいえ、いつまでもコロナを恐れていても仕方のないことです。この辺でインフルエンザと同じ扱いにするのが良いのではないかと思うのですが、皆さん方はどのように思われますか。

 私の4月6日の南禅寺本山での晋山開堂もコロナのため一年延期したのですが、一年経って下火になるどころか、昨年よりも感染者数が増えてしまいました。クラスターを心配した本山の準備委員会の意向で、各派の管長さん方や僧堂の老師方はじめ、参列者の数を抑えて、結果的には当初の予定の350人の半数の170人あまりとなりました。南禅寺住職・管長としての披露の機会なのですから、できるだけ大勢の方々に来て頂くのが本当なのですが、致し方のないことです。
ただ当日は法堂の外から式を見ることができますので、近くにお住まいの方々は、ご来訪頂ければ有り難く存じます。9時50分開始で、一時間ほどで終了する予定です。

 話は変わりますが、先月のコラムでお知らせ致しました「生類慰霊塔」が完成致しました。予想していた以上の素晴らしい出来栄えです。これもお近くにお住まいで関心のおありになる方はどうぞ見にお越しください。

 この時期は学生さんの卒業や入学で移動の活発な時です。拙寺でも一人の学生さんが無事に修士課程を卒業して、就職が決まり下山することになり、先般ご両親がご挨拶にみえました。早朝から起きて、はき掃除や草引きなどの作務をするというお寺の規則正しい集団生活によって、ご子息が「見違えるようにはつらつとして元気になり、無事に修士論文も書け、就職も決まりました」と実に満面の笑みをたたえてご両親が感謝の言葉を述べられたので、住職である私も、学生さんたちの下宿住まいをおこなっていて本当に良かったという思いを新たに致した次第です。

 あと一名の下宿者の余裕がありますので、ご希望の方はご連絡下さい。

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