「神沢杜口の『翁草』」2022年11月【No.232】

江戸時代に神沢杜口(かんざわとこう)(宝永七年―寛政七年、1710−1795)が書いた『翁草』(おきなぐさ)はとても興味深い本です。この書物の原文は『日本随筆大成』に入っておりますが、なにぶん全200巻の大部のものですの […]

「発菩提心」2022年10月【No.231】

先月末に光雲寺に下宿している京大生を中心に、10名の若者たちが集まって法話と坐禅のひとときを過ごしました。これは私の方から提案したのではなく、学生さんたちの自発的な要望に基づくものでした。実は希望者はこの倍の20人いたそ […]

「君子可八」2022年09月【No.230】

 コロナの感染者は次第に減少傾向にありますが、死亡者の数は著しく増加しており、油断はできません。拙寺に住まう学生さんも、外で感染した人が2名出ましたので、土曜の夜坐禅と月2回の月例坐禅会を、少なくとも9月一杯まで休止と致 […]

「無農薬有機栽培について」2022年08月【No.229】

わが光雲寺では寺域の一区画を畑にして野菜を栽培しております。もちろん無農薬の有機栽培で、うね作りなどはほとんど私一人でおこなっております。これは私が住職として入山した当初から企画していたことで、禅宗ではいずれの道場でも広 […]

「岩に松さえ生えるじゃないか」2022年07月【No.228】

先日早朝の掃除の際に、角の全くないすべすべの卵大の石を見つけました。毎日掃除しているのにそのとき初めて気がついたのが不思議な気がします。あまりに見事な石なので、自分の部屋に持って帰って、それ以来、机の上に飾っております。 […]

「無字の公案工夫について」2022年06月【No.227】

去る四月六日の南禅寺での晋山開堂当日の「問禅」の中で、私は「無字の公案」について、「趙州狗子無仏性(じょうしゅう、くす、むぶっしょう)の話(わ)、如何が透得せん」という問いを設けて、「若(も)し放身捨命(しゃみょう)の工 […]

「晋山式の御礼」2022年05月【No.226】

去る4月6日(水)に私の南禅寺における晋山開堂が執り行われました。当日はコロナ感染がまだまだ収束を見ない中で行われた関係上、列席される方々の数を当初の予定より半減して行われました。特に白槌(びゅくつい)師を務めて頂いた建 […]

「晋山開堂のご報告」2022年04月【No.225】

コロナの感染者数は下げ止まりどころか、徐々に増え始めています。4月は人出が多くなりますから、感染力の強いオミクロン株BA.2への置き変わりで、おそらくは第7波が到来するのではないでしょうか。とはいえ、いつまでもコロナを恐 […]

光雲寺「生類慰霊塔」の建立2022年03月【No.224】

このたび光雲寺の墓地の一画に「生類慰霊塔」を建立することとあいなりました。3月20日の春季彼岸法要までには、できる予定です。調べてみると、南禅寺の塔頭(たっちゅう)には思いのほかそのような供養塔を備えた寺院が何ヶ寺もある […]

「照顧脚下」2022年02月【No.223】

コロナ禍の第六波は深刻な感染拡大を招いております。全国の感染者数は8万5千人を超えようかという勢いです。第五波のあとで感染者が激減したときには、これで次第にコロナも収束に向かうのではないかと希望的観測を持たれた方々もおら […]

新年のコラム「是什麽」2022年01月【No.222】

新年明けましておめでとうございます。昨年後半からコロナ禍がだいぶ下火になり安堵していましたら、またもやオミクロン株の感染拡大で、第6波の到来が危惧されるようになってきております。特に欧米では一日の感染者が過去最大になった […]

「澤水長茂禅師」2021年12月【No.221】

澤水長茂(たくすいちょうも)禅師は越後(新潟県)の出身で、常日ごろ抜隊(ばっすい)得勝禅師の法語の通り如説工夫に邁進して、大悟徹底され、江戸に大住庵という小庵を構えて大いに僧俗を教化すること百年余り、元文五年( 1740 […]

「坐禅研修の再開」2021年11月【No.220】

わが国のコロナ禍もようやく下火になり、感染者が急激に少なくなって参りました。ただこれで油断すると、これからの寒い季節になってまた第6波の感染拡大が起こる懸念があります。特に世界に目を転じれば、一日の死者数が500万人と、 […]

「揮毫の秘訣」2021年10月【No.219】

コロナウイルス感染の第5波は、原因は定かではありませんが、急速に下火になりつつあります。しかしこれで油断して気を抜くと、またまた感染の急拡大を招くというのは、これまで私たちの経験したところです。緊急事態宣言などが解除され […]

「儒教の困学」2021年09月【No.218】

最近読んだ本の中に、儒教における「困学」ということが述べられておりましたので、ご紹介したいと思います。その書物の表題は『古書先賢』といい、近藤啓吾という先生(1921−2017)の書かれたものです。講談社学術文庫の吉田松 […]

「作務三昧」2021年08月【No.217】

時あたかもオリンピックに合わせたかのように、コロナの感染拡大が予想以上の速度で拡大しております。緊急事態宣言中にもかかわらず感染者が爆発的に増え続けている東京を中心とした関東の1都3県の状況は特に深刻ですが、関西も大阪を […]

「そのもとを務めよ」2021年07月【No.216】

コロナの緊急事態宣言が解除され、先月下旬久しぶりに月例坐禅会を行いました。興味深いことに、これまでなかったほど大勢の方々が参加されました。コロナ禍で鬱積(うっせき)した気持ちから坐禅修行によって開放されたい、という思いの […]

「禅の修行と体験(2)」2021年06月【No.215】

コロナ感染がなかなか収まりそうもありません。特に変異ウイルス感染によって、近畿では、大阪を初め、兵庫と京都で感染が急拡大したのは、ご存知の通りです。そして緊急事態宣言も6月20日まで延長されることとなりました。こうした状 […]

「東福門院毎歳忌」2021年05月【No.214】

本来ならば、「禅の修行と体験」の(2)を先月に引き続いて書くところでしたが、光雲寺を創設した開基ともいうべき東福門院(後水尾天皇の皇后)の343年の毎歳忌が来たる6月15日の午前11時から拙寺にて執り行われますので、今月 […]

「禅の修行と体験(1)」2021年04月【No.213】

先月の13日(土)に南禅寺の龍淵閣で行われた「国際日本哲学会」の基調講演を行いました。この学会を主宰されている京大の先生がどうして私に基調講演を依頼されたかといえば、「辻村教授に師事され、京都学派に最も強い影響を与えたカ […]

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