「秋より高き」( 月刊コラム【No.78】2009年11月 )
ある方からのご招待で、四国の宇和島にある伊達美術館の「戦国武将伝ー信長・秀吉・家康・政宗ゆかりの品々ー」展(9月1日より10月4日)を拝見することができた。特に大徳寺総見院所蔵の信長像(重文)や南禅寺金地院所蔵の武家諸法 […]
「『東福門院と光雲寺』展」( 月刊コラム【No.77】2009年10月 )
この光雲寺では2年前に「東福門院と光雲寺」展を開催したことがある。好評ではあったが、何分にも南禅寺禅センターとして修学旅行生はじめ多くの坐禅希望者を受け容れていたので、三日間しか期間がとれず、苦情を頂戴した次第であった。 […]
「禅修行の法悦」( 月刊コラム【No.76】2009年9月 )
中国宋代の黄龍祖心禅師(1025-1100)は晦堂(まいどう)祖心ともいい、建仁寺開山栄西禅師がその法脈に連なる名僧であり、その嗣法の弟子には死心悟新禅師や霊源惟清禅師などの卓越した禅僧がいる。有名な黄庭堅(山谷)も在俗 […]
「更に参ぜよ、三十年」( 月刊コラム【No.75】2009年8月 )
わが光雲寺では近ごろ耐震補強に加えて庭園整備も順次行なっている。東福門院が寄進された仏殿の前庭整備が終わり、今年から来年にかけて京都市指定の名勝庭園である植治(七代目小川治兵衛)作庭の中庭の復元を予定している。 この庭園 […]
「女性と禅」( 月刊コラム【No.74】2009年7月 )
東京藝大美術館で行われていた「尼門跡寺院の世界ー皇女たちの信仰と御所文化」展が盛況裡に終了した。小衲が訪れた最後の週になってからは特にご婦人方が大挙して来られ、主催者側も、「あと2週間展示期間が延長できれば嬉しいのですが […]
「東洋的教育」( 月刊コラム【No.73】2009年6月 )
先頃、大学教授を殺害した容疑でその教え子が逮捕されたが、その手口はきわめて残忍であった。どうやら思い込みの激しい性格の学生がその後の自分の就職がうまくいかないので、進路指導をしてくれた教授をむやみに逆恨みしたものらしい。 […]