「師弟の交わり」2018年1月【No.175】

新年明けましてお目出度うございます。皆様方がこの一年、つつがなく過ごされますことをご祈念申し上げます。 昨年を回顧しますと、マスコミなどに一番取りあげられていた話題は、何といいましても米国と北朝鮮をめぐる政治状況の悪化で […]

「禅堂の修行生活(その2)」2017年12月【No.174】

小衲は最初掛搭した京叢林を結局2年半で下山致しました。そのきっかけとなりましたのは、あまり警策をもらいすぎて背骨に違和感を感じ、医者に診てもらってところ、背骨が変形していると言われたので、このままではいけないと思い、転錫 […]

「禅堂の修行生活(その1)」2017年11月【No.173】

禅宗の僧堂での修行の有様について訊ねられることが時たまあります。禅修行が厳しいということは一般に良く知られておりますが、一般には門戸を開放していない僧堂の修行生活に関心を持ち。厳しい修行を経験してきた禅僧に対して畏敬の念 […]

「看月亭と閑雲庵」2017年10月【No.172】

大本山南禅寺からの要請で「南禅寺禅センター」という看板を掲げて年間一万五千人に及ぶ拙寺の光雲寺には多くの方々が見えられます。そうした人達の中には、紅葉や桜の時節のような繁忙期には京都に来たくともなかなか宿泊所が見つけにく […]

「工夫三昧」2017年9月【No.171】

先日柴犬(名前を小梅と申します)を連れて朝の散歩をしているときのことです。同じように犬を散歩をしておられ時々お目にかかるご婦人が、「和尚さん、私のこの歳でも坐禅できますか」と訊ねて来られました。鹿が谷通りにある光雲寺の石 […]

「禅の行履」2017年8月【No.170】

今月の標題は一般の方々にはあまりなじみのない言葉かも知れませんが、「禅の行履(あんり)」と読みます。禅の起居動作や一切の行状を指すものです。もとより小衲がこの「禅の行履」を存分に行じているかと申せば、なかなか到らぬ事ばか […]

「王道と覇道」2017年7月【No.169】

拙寺には日露戦争でロシアのバルチック艦隊を撃滅した東郷平八郎元帥の墨蹟が二幅あります。両方とも小衲自身の所有ですが、そのひとつは「天與正義神感至誠」(天は正義に与[くみ]し、神は至誠に感ず)というもので、どうやら東郷元帥 […]

「鈍工夫再論」2017年6月【No.168】

拙寺である光雲寺では「南禅寺禅センター」としての年間1万4千人以上の坐禅研修者を受け容れている以外に、毎土曜の午後8時から9時迄の夜坐禅(無料)と月二回の月例坐禅会とを行っております。特に月例坐禅会はもう25年以上継続し […]

「更に参ぜよ、三十年」2017年5月【No.167】

桜も散り観光客で混雑していました南禅寺、「哲学の道」界隈もやや静けさを取り戻した感がありますが、今は新緑が眼にはえて新鮮に映ります。ことに雨の降ったあとなどに見えられた来客の方々は、異口同音に庭の緑の鮮やかさを称賛されま […]

「畢竟じて何の用ぞ」2017年4月【No.166】

お彼岸も終わり、ようやく春めいた時節になって参りました。桜の花もぼちぼち開花して春の訪れを告げております。これから京都の南禅寺・「哲学の道」界隈はますます人出が多くなります。春はまた入学のシーズンでもあります。この光雲寺 […]

「禅修行における作務の醍醐味」2017年3月【No.165】

拙寺である光雲寺では、南禅寺本山からの寄託を受けて「南禅寺禅センター」の看板を掲げて一般の方々、特に修学旅行の生徒さんたちの坐禅研修を行っておりますが、それ以外にも25年以上続く月二回(原則として第二、第四日曜日)の月例 […]

「禅と心の修養」2017年2月【No.164】

多くの方がご覧になったと思いますが、全豪オープンテニスのフェデラー(スイス・35歳)とナダル(スペイン・30歳)の決勝戦は「グランドスラム史上最大のビッグマッチ」と言われるほど、まことに見応えのある試合でした。それもその […]

「旧年の回顧」2017年1月【No.163】

新年明けましておめでとう御座います。 昨年も色々と自然災害があり、そのため新年をどのように迎えればよいのか、ほとんど途方に暮れておられる方々も多いことと拝察致します。 4月14日の夜に熊本県を襲った地震は西原村と益城町と […]

「仁と誠の生き方」2016年12月【No.162】

弟子たちが編纂した孔子の言行録である『論語』には、儒教の最高徳目である「仁」についての記述が数多くあります。「子の曰く、人にして仁ならずんば、礼を如何。人にして仁ならずんば、楽を如何。」(八佾第三)礼楽(れいがく)とは礼 […]

「先の大戦の真相と戦後日本の反省」2016年11月【No.161】

飯田進という方をご存知でしょうか。去る10月の13日に93歳で亡くなられた元BC級戦犯の方です。テレビなどでも放映されましたし(例えば「サンデーモーニング」の「風を読む」のコーナー)、ネットでも情報が発信されました。小衲 […]

「近世京都の宮廷文化展」2016年10月【No.160】

今月のコラムは「近世京都の宮廷文化」展のご紹介をしようと思います。 京都は延暦十三年(794)に桓武天皇が都として定められて以来、宮廷を中心として幾多の雅びな文化を育んで参りました。慶応三年(1867)十月十四日の十五代 […]

「呼吸法と禅定」2016年9月【No.159】

坐禅修行にとって「呼吸法」が重要な意味を持つことは、いやしくも少し坐禅を経験した人ならば、誰しも知っていることだと思います。しかし、では正しい「呼吸法」を実践して真箇の禅定に入った人が多くいるのかと言えば、長年、専門道場 […]

「師匠看護と仏道修行」2016年8月【No.158】

今月は前回と前々回のコラムでお話し致しました青年たちと学んだ中から、ひとつの大切な問題を彼らに提起して考えてもらっていることをお話ししようと思います。(現在は彼らの中の一人は見聞を広めるために海外旅行中で、今一人は九州の […]

「跼蹐の情」2016年7月【No.157】

標題に掲げましたのは難しい漢字ですが、「跼蹐(きょくせき)の情」と読みます。中国六朝の梁の武帝の長子である昭明太子の編纂した『文選』には、「高天に跼(せぐぐま)り、厚地に蹐(ぬきあし)す」(張衡「東京賦」)という句が見え […]

「青年教育と禅修行」2016年6月【No.156】

最近、来年僧堂に掛搭する予定の青年が、僧堂生活に資することもあろうかと思って拙寺の坐禅会に参加してきたので、これも何かの因縁かと思い、彼に週一度ほど、江戸時代の名僧方が雛僧の心得を説き示された『雛僧要訓』や『論語』などを […]

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